中華圏集客に強い「Trip.com」とは？レンタカー店舗が知っておくべき基本情報と3つの特徴

沖縄や北海道などの観光地にあるレンタカー店舗にとって、海外からの集客販路を増やすことは毎日のように考えなければならない課題です。

国内OTAでの掲載だけでは集客の効果を実感できず、特定のマーケットに最適化したアプローチが求められる場面が増えています。

近年、中華圏集客に特化したTrip.com（トリップドットコム）への掲載が有力な選択肢として注目されています。

Trip.comは中華圏（香港・台湾）へのリーチ力が高く、日本の大手OTAでは及ばないニーズにアプローチできるため、小規模店舗にとっても大きな集客効果が期待できます。

そこで本記事では、Trip.comの基本情報から、レンタカー店舗が導入すべき3つの大きな特徴まで、詳しく解説していきます。

「Trip.com」とは？基本情報をチェック

Trip.comは中国発の世界最大級のOTAで、ユーザー数は4億人以上。

親会社Trip.com Groupを中心に、航空券やホテル予約に加え、レンタカーや旅行ツアーなども手がけるプラットフォームです。

サイトやアプリは多言語対応で日本語も搭載されているため、日本の中小規模のレンタカー店舗も海外からの観光客向けに運用を始めることができます。

最近はホテルや航空券のみならず、日本のレンタカー業界にも急速にシェアを広げており、店舗経営者にとって、このプラットフォームは今や見過ごすことのできない選択肢となっています。

参考：流通総額25.6兆円を記録　Trip.com Group CEO ジェーン・スン氏に聞く

レンタカー店舗がTrip.comを導入すべき3つの特徴

数あるOTAの中で、Trip.comが注目されるのには、明確な理由があります。

その理由は、他の大手OTAにはない、日本のレンタカー店舗が抱える課題に寄り添った、以下の3つの特徴に集約されます。

• 有望な香港・台湾マーケットを狙い撃ちできる集客力
• 予約時の多言語対応を自動化し、人手不足を補う
• 大手でなくとも参入できる販売プラットフォーム

ここからの解説を読み進めていただくことで、Trip.comが貴社の売上拡大と業務効率化にどう貢献するのか、明確にご理解いただけます。

香港・台湾市場に特化！無駄なく効率的な集客が実現

JNTO（日本政府観光局）の統計によると、2024年時点で香港からの訪日者数は約268万人、台湾からの訪日者数は約604.4万人に達しています。

中華圏からの旅行者が日本の観光市場において非常に重要な存在であることがわかります。

国際免許証の制約により、日本のレンタカーを借りることができる中華圏の旅行者は香港や台湾といった人々に限られます。中国本土在住者の場合は、国際免許証が日本で認められていないため、レンタカーの借り受けができません。

これは、PRすべきターゲットが香港・台湾の旅行者であることを意味します。
そして、この有望な市場で絶大な信頼を集めているのがTrip.comです。

実際に香港では旅行者の21.4%がTrip.comを利用しているというデータもあり、Booking.comやAgodaに次ぐ主要OTAの一つとして、確固たる存在感を示しています。

参考：2024年12月 訪日外客数 （JNTO推計値）（対2023年比）

多言語対応で予約受付の負担を削減

Trip.comの予約フローは、ユーザーが見る予約画面から店舗に届く予約情報まで、すべてを自動で翻訳してくれるプラットフォームです。

これにより、店舗側で個別に翻訳を準備する手間やコストを大幅に削減でき、店舗経営に対するストレスも減らすことができます。

近年、日本のサービス業全体では深刻な人手不足が続いており、特にレンタカー業界においては外国語対応ができるスタッフの確保が困難になっています。

その結果、予約受付や問い合わせ対応の負担が現場スタッフに重くのしかかり、業務効率の低下や顧客対応力の低下が課題となっています。

Trip.comの多言語に対応した予約ページを活用すれば、店舗側は予約受付段階での言語対応業務をほぼゼロに近づけることができ、限られた人員でもスムーズな業務運営が可能となります。

＜参考記事＞
韓国・台湾・香港・マカオ市場を狙う！レンタカー事業者向けOTA活用の具体策

大手だけじゃない！中小規模の店舗こそチャンス

「海外OTAへの掲載は、大手でないと難しいのでは？」と考える方もいるかもしれませんが、Trip.comは違います。

実際に日本国内の多くのレンタカー店舗がすでにTrip.comに掲載されており、Trip.comで中華圏からの集客を行っているレンタカー店舗も見受けられます。

このように、Trip.comは、限られた人員で効率的に販路を拡大したい事業者にとっては有力な選択肢となるでしょう。

具体的な掲載方法については、Trip.comのパートナー向けページをご確認ください。

参考：レンタカー業界向けのパートナーページ

Trip.comで、費用対効果の高い新たな販路を開拓しよう

Trip.comは「香港・台湾市場への圧倒的な集客力」と「運営コストを大幅に削減できる機能による支援」が大きな強みです。

特に、日本の中小規模レンタカー店舗にとっては、大手OTAではリーチしきれない中華圏ユーザー層に直接アプローチできる貴重な販路となります。

さらに、近年深刻化する人手不足という業界課題に対しても、Trip.comの多言語自動翻訳機能により、少人数体制でも効率的な予約受付が可能となるため、現場の負担軽減にもつながります。

Trip.comへの掲載事例はすでに日本国内でも増えており、成功事例も見られます。

特に沖縄や北海道といった観光地では、中華圏（香港・台湾）への集客に役立てているレンタカー店舗も見受けられます。

まずはTrip.comの掲載に向けた情報収集から始め、自社にとってどのようなメリットがあるのかを具体的にイメージしてみましょう。

新たな販路開拓の第一歩として、Trip.comが大きな力となるはずです。