「複数のOTAから予約が入るたび、在庫を手で調整してヒヤヒヤ…」
「転記ミスで当日の在庫が確保できずお客様に謝罪することになった…」
――こんな経験はありませんか?
実はこれらの課題は、API(エーピーアイ)を使ったシステム連携でほぼ解消できます。
「API」は難しい専門技術のように聞こえます。
しかし、今回紹介するレンタカー業務で活用されているAPIは、「レンタカー用の店舗システムと別システムを安全に橋渡しする配達員」のようなもの。
そこで今回の記事では、レンタカー業務におけるAPIの基本と活用例、業務効率化の切り札になる理由と、導入後の効果を紹介します。
「OTAからの予約の管理が手入力で難航している」
「予約情報の転記ミスが発生している」
という課題をお持ちのレンタカー店舗の方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
※この記事にはプロモーションが含まれています。
API(Application Programming Interface)は、異なるソフトウェアをつなぐインターフェース。レンタカー業務においては、予約と在庫の管理を行う店舗システムとOTA間の情報を共有し合うための「橋渡し役」に例えると分かりやすいでしょう。
ちなみに、API連携の目的としては以下の2点が挙げられます。
この質疑応答を取り次ぐ橋渡し役がAPIです。
厳密にいえば、APIには複数の種類が存在します。
今回の記事ではOTAと店舗システムをつなぐAPIを「かんたんに」紹介しているため、より詳しい知識を深めたい場合は以下に紹介している記事を参考にしてみてください。
参考:【API連携とは?】API連携のメリット・デメリットや具体例は?
レンタカー業務におけるAPI活用の最大のメリットは在庫・料金の自動同期です。
APIが複数のレンタカー予約システム(OTAなどの予約チャネル)と常時通信し、1台売れるたびに残台数を即時反映するため、ダブルブッキングを削減することができます。
また、店舗システムとAPI連携できるのは、OTAだけではなく自社ホームページなどでも可能です。
複数の予約システムから入った予約情報や変更情報をシステムの管理画面で一元管理できるのも大きなメリットです。
※API活用シーンや機能は、各システムによって異なる場合があります。
※また、店舗システムによってはAPI連携ができない仕様のものもあります。
複数OTAとの在庫をリアルタイムでそろえることで、ダブルブッキングを削減。APIが複数の予約チャネルと常時通信し、1台売れるたびに残台数を即時反映します。
これまで各OTAの管理画面上で在庫を調整する必要がありましたが、API連携により在庫が自動的に各OTAの予約画面に反映されるようになりました。
また、各OTAの管理画面で設定していた販売料金も、1つのシステム管理画面上で設定できるようになります。
自社ホームページを運用している場合、これまでフォームからメールを受け取る形式だったホームページからの予約受付も、効率化できます。
自社ホームページと店舗システムをAPI連携させることで、ホームページの予約フローから入った予約が、店舗システムへ直接反映されます。
もちろん連携済みのOTA同様に、システム上の在庫数と料金も連携させることができます。
OTAや自社ホームページから入った予約情報を一元管理でき、転記作業を削減。
すべての予約情報が自動で1つの店舗システムの管理画面へ集約され、これまで時間がかかっていた各予約システム上での確認作業や予約情報の転記作業から解放されます。
レンタカー利用客がOTAで日程変更やキャンセルを確定した瞬間に、その情報が店舗システムに自動送信され、日程の変更やキャンセル情報が即時反映されます。
毎日のように行う必要があった各OTAでの予約情報の変更やキャンセル情報の確認も不要となり、変更情報の転記作業も大幅に削減されます。
<参考記事>
もう手入力はいらない!REbornでレンタカーOTAの予約管理がぐっとラクになる
APIにも鍵があり、「知っている相手」としか通信ができないようになっています。
やり取りは https:// で暗号化され、第三者が内容を盗み見ても解読できない仕組みとなっており、レート制限という仕組みで短時間に大量アクセスする攻撃を遮断します。
上記のように三重の仕組みで安全性を確保していることから、誰でも簡単にシステム上の情報を引き出せるわけではありません。
APIの安全性についてもっと詳しく知りたい場合は以下を参考にしてください。
参考:APIとセキュリティ
API連携を導入すると、主に2つのメリットがあります。
1つは複数OTAの在庫・料金をリアルタイムで同期しダブルブッキングを防ぐこと。
もう1つは、予約データが自動転送され、手入力とそれに伴うヒューマンエラーを大幅に削減できることです。
また、予約・在庫管理業務を自動化することにより、担当者ごとのスキル差に左右されない均一な運用体制を築けることも大きな特徴です。
上記のように、API連携によってレンタカー業務の効率化だけではなく、スタッフのストレス軽減や顧客満足度のアップが期待でき、店舗運用の安定化にもつながります。
<参考記事>
もう手入力はいらない!REbornでレンタカーOTAの予約管理がぐっとラクになる
APIは「システム間の橋渡し役」と「安全の門番」を兼ね備え、在庫同期や予約一元化でダブルブッキングと転記ミスを同時に解消します。
結果としてスタッフは接客や新サービス開発に時間を振り向けられ、顧客満足度と売上の両方が向上。
まずは課題の洗い出し→導入事例の確認→専門家への相談という3ステップで、自店に最適な運用方法をイメージしていきましょう。
そもそもAPI連携は、店舗システムがあってこそ効果を発揮します。もしレンタカー用の店舗システムの導入がまだの場合は、「システム導入」を検討するところから始めると良いかもしれません。
専門家への相談先に迷われた際は、この記事を公開している株式会社 KAFLIX CLOUD(カフリックスクラウド) までお気軽にご連絡ください。
当社はレンタカー向け店舗システムを開発し、予約・在庫管理をはじめとする業務課題の解決をサポートいたします。
ステップ1:自社の課題を洗い出してみましょう。
ステップ2:「導入事例」をチェックして具体的な効果をリサーチ。
ステップ3:専門家へ店舗の課題をご相談。
<参考記事>
【DX導入事例】レンタカー店舗の規模が大きくなってきたら読む記事
今回の記事を参考にして、レンタカー業務における予約・在庫管理を改善するための一歩を踏み出しましょう。