

レンタカー店舗の「受付セルフ化」が、大手・中小を問わず注目されるようになってきました。
以前は「スタッフが対面で案内するのが普通」だったレンタカー業界も、ここ数年で状況が大きく変わっています。
こうした“現場の困りごと”に対し、受付の一部をデジタル化することで効率化する動きが急速に広まっています。
特に最近は、「免許証スキャン」「本人確認」「契約確認」「オプション選択」「決済」といった受付作業を、一部または全て自動化する店舗が増えています。
今回の記事では、なぜセルフ化が進むのか → どこまで工程をセルフ化できるのか → 海外の先行事例 → そして中小企業でもどう実現できるのかという流れでわかりやすく解説していきます。

レンタカー店舗では、繁忙期に業務が集中しやすいという特性があります。特に小規模な店舗では、数名のスタッフで受付から車両管理まで幅広い業務を担当しているため、一人ひとりの負担が大きくなりがちです。
受付業務だけを見ても、免許証の確認、本人確認、契約内容の説明、オプション案内、そして決済まで、いくつもの工程が存在し、それぞれに細かな作業が含まれています。
ベテランスタッフであればスムーズにこなせる業務も、新人には覚えることが多く、育成には時間がかかります。
スタッフの人数が限られる環境では、こうした業務負荷がそのまま待ち時間の増加につながり、結果としてお客様のストレスやクレームの原因にもなってしまいます。
こうした背景から、店頭で発生する細かな入力作業や確認作業の一部を自動化し、スタッフの負担を減らそうとする動きが加速しています。セルフ化が進む大きな理由は、まさにこの「業務負担」と「人手不足」のギャップを埋めるためなのです。
<参考記事>
レンタカー業界の人手不足が加速…解決しなければならない課題とは?
旅行や出張でレンタカーを使う方の多くは、できるだけ早く車に乗りたいものです。
しかし実際は、受付に10〜30分かかるケースもあり、待ち時間のストレスやクレームの原因になります。
受付の一部をデジタル化することで、待ち時間を減らし、スムーズに出発できるようになります。
海外のレンタカー業界では、受付業務を効率化するための取り組みが早くから進められており、すでに多くの企業で受付セルフ化につながるサービスが提供されています。
AvisやHertz、Sixtといった大手各社は、すでにアプリや端末を活用した受付レス化を実現しており、韓国の済州島などでは店舗での端末受付も一般化しています。
海外企業では受付時間の短縮が強く求められており、日本よりも早いスピードで受付セルフ化が進んでいます。
こうした動きが国内にも徐々に広がっており、「今のままでは時代遅れになる」と危機感を持つ事業者も増えてきました。
免許証情報の事前登録やオンラインでの契約確認、店舗に設置された受付端末の活用など、その手法は企業ごとにさまざまですが、共通しているのは「受付にかかる時間と人手をできるだけ減らす」という考え方です。
こうした海外企業の具体的な取り組みについては、後ほど詳しく紹介していきます。
<参考記事>
レンタカー店舗無人化のリアル|法令を守りながら省人化するハイブリッド店舗運営とは

受付作業は工程ごとに見るよりも、来店前〜出発までの流れとして見ると、どこを受付セルフ化できるか理解しやすくなります。
もっとも負担が大きい工程のひとつが「免許証の情報を入力する作業」。
現在では専用端末やオンライン入力画面を使い、免許証情報を自動で読み取り、そのまま反映できます。
手入力の手間もミスも、大幅に削減されます。
AIによる顔写真照合を活用することで、免許証と来店者本人の一致を自動で確認できます。
「目視の見落としをどう防ぐか」という課題も、デジタル化で解決できます。
紙の説明書を使うと、案内が長くなりがちです。
画面表示に切り替えると、注意事項を整理して表示でき、説明のムラもなくなります。
チャイルドシートや補償プランなどの追加サービスは、
といった“画面操作”で簡単に選べるようになります。
事前登録をしてもらう、または端末でそのまま決済することで、受付時間が大幅に短縮されます。
このように、受付フローの多くの工程は スタッフの手を使わなくても進めることができる 時代になりました。
海外の成功例を詳しく見ると、受付がいかに“機械に任せられる工程”で構成されているかが分かります。

予約後に免許証情報や支払い手段を事前登録してもらう方式。
来店時は最小限の確認だけで済むため、空港拠点などで効果が高いモデルです。
参考:Avis

事前チェックイン後、QRでKeyboxを開けて鍵を受け取るモデル。
オンラインで手続きを済ませることができ、店舗ではスタッフと対面せずに車を受け取れるため、受付が混まずに済みます。
参考:Sixt

会員登録後、免許証情報や契約内容をオンラインで事前に確認できる仕組み。
来店時のカウンター手続きをスキップ、または大幅に短縮できる点が特徴です。
参考:Hertz

アプリを使い、予約 → 本人確認 → 鍵取得まで完結。
スタッフ対応を極限まで省いた、未来型のレンタカーモデルです。
参考:Virtuo

店舗に設置した端末を使い、番号入力 → 免許証確認 → 出発手続きを完結する手法。
日本の店舗オペレーションとも親和性が高く、導入しやすいモデルです。

ここが最重要ポイントです。
「大手だからできるんでしょ?」
「うちはスタッフが少ないから難しいのでは?」
と思う方は多いですが、結論は “中小でも十分に可能” です。
むしろ、“少人数で運営している店舗ほど効果が出やすい”と言っても過言ではありません。
受付セルフ化は、一気に全部を置き換える必要はありません。
まずは
「免許証スキャンの自動化」だけ
からでも、大きな改善効果が得られます。
次に
など、店舗に合わせて少しずつ広げればOKです。
受付セルフ化=アプリ、ではありません。中小店舗にとって最も向いているのは、 “店頭に置く端末を使ったセルフ受付” です。
理由は、
からです。
海外のTHE SAFE RENT A CAR JEJU(受付端末)モデルのように、「店舗に端末を置いて、免許証スキャン→確認→契約→決済」をまとめて処理できる仕組みは、日本の店舗にも非常に合っています。
なぜなら、日本の利用者は“スマホアプリを義務化したくない層”も一定数いる からです。端末なら、誰でも操作できます。
<参考記事>
レンタカー受付業務を効率化!セルフ受付導入のメリットとは?

店頭に端末を置いてセルフ化を進める方法は、中小規模の店舗でも導入しやすく、スタッフの負担を大幅に軽減できます。こうしたニーズに応える形で選ばれているのが、KAFLIX CLOUD が提供するセルフ受付端末です。
この端末は、免許証スキャン・本人確認・契約内容の確認・オプション選択・決済・多言語対応など、受付に必要な流れを1台にまとめた設計になっています。
紙で説明していた内容も、端末の画面に統一フォーマットで表示できるため、説明のばらつきがなくなり、新人スタッフでも安心して現場に立てる環境が整います。
また、英語・韓国語・中国語(繁体字)に対応しているため、言語の壁がある場面でもスムーズに案内ができる点も特徴です。店舗の規模を問わず、受付の負荷を下げながら質を保つ仕組みとして、多くの事業者に採用が広がっています。
KAFLIX CLOUD のセルフ受付端末を導入すると、来店時の受付フローが大きく変化します。お客様は端末に免許証をかざし、画面の案内に沿って本人確認や契約内容の確認を進めるだけでよく、スタッフは近くでサポートする程度。オプションの選択や決済まで画面上で完了するため、受付の大部分が自動化されます。
結果として、スタッフは書類説明ではなく鍵の受け渡しなど“現場でしかできない業務”に集中できるようになります。繁忙期に受付が詰まりにくくなるだけでなく、1人あたりの負担も軽減され、店舗全体の運営が安定します。
店舗によっては、受付業務の60〜80%が自動化されるケースもあり、少人数体制でも問題なく回る運営フローが実現します。こうした改善は、店舗の売上・顧客満足度・スタッフの定着など、多方面にプラスの影響をもたらします。
<参考記事>
レンタカー受付の「人手不足」を解決!セルフ受付機運用ガイド

受付セルフ化は、単に“効率化のためのIT導入”ではありません。スタッフの負担を減らし、待ち時間を短縮し、案内品質を均一にすることで、お店全体のパフォーマンスを底上げする仕組みです。
特に、少人数で運営する中小のレンタカー店舗の場合、受付の負担が軽くなるだけで業務が大きく改善されます。海外でも受付セルフ化が当たり前になりつつある今、日本でも「どこから少しずつ始めるか」が重要です。
免許証読み取りの自動化や契約確認の画面化など、小さなステップからでも確実に変化が起きます。
受付が変わると、お店は確実に変わります。