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レンタカー事業の利益率とは?計算方法と利益構造から考える収益改善

2026.1.30
レンタカー事業の利益率はどれくらい?利益構造と収益改善の考え方を解説

レンタカー事業は、観光需要の回復や海外観光客の増加を背景に注目される一方で、「本当に利益が出るのか」「高額な初期投資を回収できるのか」と不安を感じる経営者も少なくありません。

実際、レンタカー事業は売上規模だけを見ると魅力的に映りますが、車両購入費や人件費、事故リスクなどのコストが重く、利益が残りにくい構造を持っています。

そこで今回の記事では、レンタカー事業に新規参入を検討している経営者向けに、利益がどこから生まれ、どこで削られやすいのかを整理しながら、レンタカー事業における利益率という指標の考え方と、レンタカー事業に当てはめた場合の見方を分かりやすく解説します。

レンタカー事業における「利益率」とは何か

レンタカー店舗における車検の「見えにくいリスク」

レンタカー事業の収益性を判断するうえで、まず気になるのが「利益率はどれくらいなのか」という点です。ただし、レンタカー事業は店舗規模や立地、車両構成によって差が大きく、一概に断定することはできません。

ここでは、新規参入を検討する経営者が判断材料として使いやすいように、一般的な水準と黒字化ラインの考え方を整理します。

利益率の基本的な考え方と計算方法

レンタカー事業に限らず、利益率とは「売上に対して、どれだけの利益が残っているか」を示す指標です。一般的には、以下の計算式で表されます。

(売上総利益 ÷ 売上高)× 100

売上総利益とは、売上から原価を差し引いた後に残る利益を指します。レンタカー事業に置き換えると、日々の売上から車両取得費やリース費用、保険料、整備費など、事業運営に直接かかるコストを差し引いた金額が該当します。

この計算式は、レンタカー事業向けの解説記事でも紹介されており、利益率を把握するための基本的な考え方として広く用いられています。

参考:レンタカー経営は儲かる?利益率やメリット・デメリットを解説

黒字化ラインを考えるうえで重要な視点

新規参入時に重要なのは、特定の利益率の数字を目標にすることではなく、どのような条件がそろえば黒字が維持できるのかを構造的に理解することです。

車両費や人件費、保険料、地代家賃といった固定的な支出が継続的に発生する以上、売上の変動に耐えられる収支設計ができているかが問われます。そのため、黒字化ラインを考える際は「何%を目指すか」ではなく、事故や修理などの突発的な支出が発生しても、事業全体の収支が大きく崩れないかという視点で判断することが重要です。

特に地方・小規模での運営では、売上を急激に伸ばすことが難しいため、固定費を前提にした慎重な設計が事業継続のカギとなります。

利益率が高いケース・低いケースの違い

利益率が高いレンタカー事業に共通するのは、稼働率とコスト管理が安定している点です。予約管理が整理され、車両の空き時間が少ない店舗では、同じ台数でも売上効率が高まり、利益率が向上しやすくなります。

一方で、予約対応や受付業務が属人化している場合、無駄な待ち時間や取りこぼしが発生し、見えないコストが積み重なります。

また、人件費の比率も大きな差を生みます。受付や電話対応に人手を割きすぎると、売上が増えても利益が残りにくくなります。利益率の差は、立地や車種だけでなく、業務の仕組み化ができているかどうかによって大きく左右されるのです。

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レンタカー事業の始め方!手続き・資金・DXツールまで徹底解説

レンタカー事業の利益構造を分解する

売り上げと利益

レンタカー事業の利益率を考えるうえでは、まず「どこで売上が生まれ、どこでコストが発生しているのか」を分解して理解することが重要です。

利益が出にくいと感じる背景には、収益構造を十分に把握しないまま運営してしまうケースが少なくありません。ここでは、売上・コスト・利益が削られるポイントを整理します。

売上が生まれる仕組み(料金体系・稼働率)

レンタカー事業の売上は、1台あたりの貸出価格や稼働状況、保有台数といった要素の組み合わせによって決まります。1日あたりの貸出料金が同じでも、稼働率が低ければ売上は伸びません。特に小規模店舗では、数台分の空き時間がそのまま売上機会の損失につながります。

また、時間貸し・日貸し・長期貸しといった料金体系の設計も重要です。短時間利用が多いにもかかわらず、受付や返却対応に時間がかかると、回転率が下がり、結果的に売上効率が悪化します。

売上を伸ばすためには、単価だけでなく「いかに車両を止めずに回すか」という視点が欠かせません。

主なコスト構造(車両費・人件費・固定費)

一方、コスト面で大きな割合を占めるのが車両費と人件費です。車両購入費やリース料、減価償却費は毎月固定的に発生します。加えて、保険料やメンテナンス費用も避けられません。

また、レンタカー事業では車両の売却価格(残価)も収益構造の一部です。一定期間運用した車両を中古車として売却することで、実質的なコスト回収につながり、最終的な利益率を左右します。どのタイミングで、どの程度の価格で売却できるかという「出口設計」も、事業計画に組み込んでおく必要があります。

人件費は、受付・予約対応・清掃・車両管理など、業務範囲が広い分、気づかないうちに膨らみがちです。特に、電話や対面での対応が多い店舗では、売上が増えても人手が必要になり、利益が残りにくい構造になりやすい点に注意が必要です。

利益が削られやすいポイント

レンタカー事業で利益が想定より残らない原因の多くは、「見えにくいロス」にあります。例えば、予約の取りこぼしや受付対応の遅れによる待ち時間は、直接的な支出ではないものの、稼働率を下げる要因になります。

また、繁忙期と閑散期の差が大きい場合、人員配置を最適化できず、固定的な人件費が重荷になることもあります。こうしたロスを放置すると、表面的には黒字でも、実質的な利益率は低下していきます。

利益率を改善するための考え方

レンタカー計算のイメージ

レンタカー事業で利益率を高めようとすると、「まずはコスト削減を」と考えがちです。

しかし、単純に経費を削るだけでは、現場の負担が増えたり、サービス品質が下がったりして、かえって売上や稼働率を落としてしまうケースも少なくありません。

利益率改善のためには、どこにコストとロスが発生しているのかを構造的に捉える視点が重要になります。

コスト削減だけに頼らない視点

人件費や広告費を一時的に削減しても、レンタカー事業の利益率が継続的に改善するとは限りません。特に人件費は、単純に人数を減らすと受付対応や清掃、車両管理が回らなくなり、待ち時間の増加や機会損失につながりやすくなります。

重要なのは「削る」ことではなく、同じ人数・同じ台数でどれだけ売上を生み出せているかという視点です。利益率が高い事業ほど、売上規模に対する人件費の割合が安定しており、業務効率を前提にした運営ができています。

業務の仕組み化・標準化の重要性

利益率を左右する大きな要素の一つが、業務が属人化しているかどうかです。予約対応や受付業務が特定のスタッフに依存している場合、その人が不在になるだけで業務が滞り、売上機会を逃すリスクが高まります。

一方で、業務を仕組みとして整理・標準化できている店舗では、少人数でも安定した運営が可能になります。受付や予約の流れが明確になり、誰が対応しても同じ品質で業務が進む状態を作ることで、人件費を増やさずに稼働率を維持・向上させることができます。

利益率改善の本質は、単なるコストカットではなく、以下の2点に集約されます。

  • 人が介在しなくても回る業務の増加(自動化による効率化)
  • 見えないロスの削減(待ち時間や予約の取りこぼし防止)

次の章では、その具体策として、受付業務の自動化が人件費と利益率にどのような影響を与えるのかを詳しく見ていきます。

人件費を抑えて利益率を最大化する「受付業務の自動化」

レンタカー用セルフチェックイン機利用の様子

レンタカー事業において、人件費は車両費と並ぶ大きなコスト要因です。特に受付・予約対応は、売上を直接生まない業務でありながら、営業時間中は常に人手を割く必要があります。この部分をどのように設計するかが、利益率に大きな差を生みます。

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セルフチェックイン機バナー

受付・予約対応にかかる人件費の実態

一般的なレンタカー店舗では、受付業務だけで1日あたり数時間分の人件費が発生します。仮に時給1,200円のスタッフを1日8時間配置した場合、月30万円近い人件費コストとなります。これは売上の増減に関わらず発生するため、稼働率が下がると利益率を一気に圧迫します。

また、電話予約や当日対応が多い店舗ほど、繁忙時間帯に人手が集中しやすく、結果として待ち時間の発生や対応漏れにつながるケースもあります。人件費をかけているにもかかわらず、売上機会を逃してしまう点が、受付業務の大きな課題です。

自動化で削減できる人件費と「待ち時間ロス」

受付業務を自動化すると、予約受付・本人確認・貸渡手続きといった定型業務を仕組み側に任せることができます。これにより、常時受付スタッフを配置する必要がなくなり、人件費を固定費から変動費に近い形へと変えることが可能になります。

さらに、利用者側も待ち時間なく手続きを進められるため、繁忙期でも受付渋滞が発生しにくくなります。結果として、返却から次の貸出までの時間が短縮され、同じ台数でも回転率を高めやすくなります。自動化は単なる省人化ではなく、稼働率改善による売上効率の向上にも直結します。

少人数運営でも利益を出しやすくなる理由

受付業務を自動化すると、スタッフは清掃や車両管理、トラブル対応といった「人が対応すべき業務」に集中できます。これにより、少人数でも運営が安定し、サービス品質を落とさずに店舗を回すことが可能になります。

特に新規参入や地方の小規模事業者にとっては、常時人員を確保する負担が大きな課題です。受付業務の自動化は、人手不足(人件費高騰)のリスクを抑えながら、利益率を安定させるための現実的な選択肢といえるでしょう。

レンタカー管理ツールと受付端末を組み合わせた運営イメージ

REborn

受付業務の自動化を実現するうえで重要なのは、「一部だけを効率化する」のではなく、予約から貸渡・返却までの流れを一貫して設計することです。

KAFLIX CLOUDが開発した管理ツール「REborn」と受付端末を組み合わせることで、レンタカー店舗の業務フローは大きく変わります。

\ レンタカーシステムについて /

レンタカー業務を効率化し利益最大化をサポート

導入前と導入後の業務フロー比較

導入前の店舗運営では、電話や複数の予約サイトからの予約を人手で確認し、来店時には書類記入・本人確認・料金説明などを対面で行う必要があります。繁忙期には受付が混雑し、待ち時間が発生することで、スタッフの負担と顧客のストレスが同時に増大します。

一方、REbornを導入すると、予約情報が一元管理され、空車状況や予約内容をリアルタイムで把握できます。受付端末と連携することで、来店時の手続きは利用者自身が進められるため、スタッフは最小限の確認対応に集中できます。

結果として、受付対応にかかる時間が大幅に短縮され、人件費と待ち時間ロスの両方を抑える運営が可能になります。

新規参入時に検討すべきポイント

新規参入時は、「まずは人で回す」という判断をしがちですが、後から仕組みを入れ替える方がコストも手間もかかります。開業初期からREbornのような業務効率化ツールと受付端末を前提に設計しておくことで、少人数でも無理のない運営体制を作りやすくなります。

また、国外からの渡航需要が見込まれる地域では、言語対応や非対面手続きの重要性が今後さらに高まります。ITツールを活用した受付業務の自動化は、人手不足(人件費高騰のリスク)対策だけでなく、将来的な需要変化に対応できる投資としても位置づけることができます。

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まとめ|レンタカー事業の利益率を理解した上で、仕組みづくりを考える

ステップアップ

レンタカー事業は、市場規模や需要だけを見ると魅力的に映りますが、実際には初期投資や人件費、稼働率の低下など、利益を圧迫する要因が多いビジネスです。そのため、「儲かるかどうか」を感覚で判断するのではなく、レンタカー事業の利益率がどこから生まれ、どこで削られているのかを構造として理解することが重要になります。

本記事で見てきたように、レンタカー事業の利益率は決して高いとは言えません。特に新規参入や小規模運営では、レンタカー事業の利益率は、過度に楽観的な数値を前提にせず、余裕を持った収支設計を行うことが重要です。ただし、レンタカー事業では、日々の営業利益だけでなく、車両を中古車として売却した際の残価(売却益)も最終的な収益に影響します。車両回転や保有期間を含めて設計することで、実質的な利益率を押し上げることも可能です。

そのうえで重要になるのが、日々の運営における人件費と時間ロスの管理です。予約や受付といった定型業務を仕組み化・自動化することで、少人数でも運営できる体制を構築できれば、人手不足(人件費高騰)のリスクを抑えながらレンタカー事業の利益率の安定化を図ることができます。REbornと受付端末を組み合わせた運営は、単なるIT導入ではなく、事業の成立確率を高めるための経営判断と捉えることができます。

レンタカー事業への新規参入を検討する際は、売上の大きさだけでなく、「どのような仕組みで運営し、どの水準の利益率を目指すのか」という視点を持つことが、長期的に利益を残すための重要なポイントとなるでしょう。

弊社について

株式会社KAFLIX CLOUD

株式会社KAFLIXCLOUD(カフリックスクラウド)といいます。レンタカー業界が抱える人手不足や、アナログ対応による業務過多といった悩み解決を目指すレンタカー予約管理システムを提供しています。
日本全国のレンタカー事業者の皆様と向き合いながら、現場の業務負担軽減に関するお悩みにこれからも耳を傾けつづけます。

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