システム開発を手がけるカフリックスクラウド(那覇市、辛正民代表)と旅行ポータルサイト「沖楽」を運営するSEEC(東京都、阿部隆太郎代表)は2日、那覇市のSEEC社でレンタカー事業に関する覚書(MOU)を締結した。カフリックスクラウドの車両管理システムを導入することによって客側が車種まで指定し二重予約を防ぐことができる。
これまでレンタカー会社は保有する車両を沖楽など複数サイトに台数のみ登録しており、過剰予約が発生することがあった。SEECの松川尚生部長は「これまで台数の少ない輸入車などはサイトではなく自社のホームページだけで受け付けていた」と説明。「システムを導入することで、どこのサイトからでも受け付けられ、予約がかぶることもなくなる」と話した。
このほか、カフリックスクラウドの開発する小型のタッチ式情報端末(キオスク端末)をレンタカー会社に導入することで、セルフレジ感覚で手続きが簡素化され、事業者にとっても無人で貸し出し対応が可能となる。同社によると、20分ほどかかった出発前の作業が3分程度に短縮されるという。
辛代表は「提携することで今後成長していく原動力になる。九州や北海道にもサービスを展開していきたい」と話した。
「沖縄タイムズ 2023/03/03」https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1112775