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2025-04-17

公開日:2025年4月17日 | 最終更新:2026年5月29日 | 著者:KAFLIX CLOUD株式会社
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日本と韓国では、レンタカーの予約方法や販売の仕組み、保険・補償の考え方、そして運転文化そのものに違いがあります。韓国人ドライバーは「車種を指定して当日に借りる」感覚に慣れている一方、日本は「クラス単位で事前予約」が基本です。この前提の差を店舗側が理解しておくと、予約時の誤解や店頭でのトラブルを減らせます。
沖縄や北海道を中心に、訪日韓国人のレンタカー需要は伸び続けています。この記事では、日韓のレンタカー文化の違いを「予約・車種・保険・返却・運転ルール」の観点で整理し、韓国人向けにサービスを展開したい事業者が押さえるべき対応ポイントを、公的データと制度に沿って解説します。読み終えるころには、自店で何を準備すればよいかが具体的に見えてきます。
本題に入る前に、検索でよく調べられている3つの疑問に短く答えておきます。
日本は車両クラス(コンパクト・ミニバンなど)単位で事前予約する「クラス販売」が基本で、乗り捨ても普及しています。韓国は特定の車種を指定する「車種販売」が中心で、当日予約や短時間レンタル、OTA経由の予約が活発です。予約のとらえ方そのものが異なる点が、最も大きな違いです。
運転できます。韓国はジュネーブ条約の締約国のため、韓国の旅行者は同条約に基づく国際運転免許証を取得すれば日本で運転できます(JAF)。台湾のように翻訳文方式で運転する国とは手続きが異なるため、店舗側は必要書類の案内を整えておくと安心です。
見込みは大きいといえます。2025年の訪日外客数は約4,268万人(JNTO推計値)と過去最高を更新し、韓国は年間累計で過去最高を記録しました(JNTO発表)。母数の大きい市場だからこそ、文化差に合わせた案内が予約率や満足度の向上につながりやすい層です。
日韓のレンタカー利用で最初に表れる違いは、予約と販売の仕組みです。日本は「クラス販売」と事前予約、韓国は「車種販売」と柔軟な当日利用が中心という、出発点の差を押さえておきましょう。

日本の「クラス販売」は、車種を特定せず「コンパクトカー」「ミニバン」「SUV」といった車両のサイズ・タイプ別の分類(クラス)単位で予約・貸出を行う方式です。利用者はそのクラスに属する車両のいずれかを利用します。これに対し韓国で一般的な「車種販売」は、トヨタ・プリウスやホンダN-BOXのように特定のメーカー・モデルを指定して予約・貸出を行う方式で、予約した車種をそのまま借りられるのが基本です。さらに日本では普及している乗り捨て(異なる店舗での返却)が、韓国ではほとんど見られないという違いもあります。OTA経由の予約が活発な点も韓国市場の特徴です。
韓国人ドライバーは車種を指定して予約する習慣があるため、「日本では車両クラスでのご予約となり、同クラス内の車両を割り当てます」といった注意書きを予約サイトに分かりやすく明記しておくと、認識のズレを防げます。店頭でも改めて案内すれば、当日「予約した車種と違う」という行き違いを避けられます。OTAを使った韓国向けの集客方法は、訪日韓国人向けのレンタカー販売に!韓国の人気OTAサイト5選で具体的に整理しています。
韓国の旅行者が日本で選ぶ車には、燃費・デザイン・積載量という3つの傾向が見られます。事業者が事前に情報を出しておくと、車種選びの不安が減り、予約後のミスマッチも起こりにくくなります。

燃費への意識が高い傾向があり、ハイブリッド車が選ばれやすいのが特徴です。また、若い世代や女性の旅行者を中心に、パステルカラーや個性的なデザインの車も好まれます。日本ならではの軽自動車・コンパクトカーの見た目に惹かれ、写真映えを理由に選ぶ方も少なくありません。さらに、日本でゴルフを楽しむ韓国人観光客も多く、慣れない日本車のトランクにスーツケースやゴルフバッグがいくつ入るかが分かりにくいという声があります。店舗側で積載量を具体的に示すと、車種選びの後押しになります。
韓国で人気のある一部の車種を指定可能にしておくと、予約率や満足度の向上につながる可能性があります。すべてを車種指定にする必要はなく、人気の数モデルだけ「車種確約プラン」を用意するといった折衷案も現実的です。国民性と利用習慣を踏まえた選択肢を示すことが、韓国人ドライバーの安心感につながります。
保険・補償の呼び方と、返却時のガソリンルールは、日韓でとまどいが生まれやすい領域です。用語と条件を最初に整理しておくと、現地での行き違いを大きく減らせます。

日本のレンタカー業界では、事故やトラブルに備えた仕組みを「補償」や「免責補償制度(CDW)」と呼ぶことが多く、これはレンタカー会社が提供する独自の制度を指す場合があります。一方、韓国では同様の内容を「保険(보험)」と表現し、保険会社のサービスとして契約されているケースも見られます。名称は似ていても、制度の構造や契約の主体が異なる点に注意が必要です。プランによって事故時の自己負担額の扱いも変わるため、次の3点を一目で分かるよう整理しておくと、予約時の信頼につながります。
日本では満タン返却が基本で、返却時にスタッフが燃料メーターを確認します。満タンでない場合は、最寄りのガソリンスタンドの価格を基にガソリン代を再計算して請求する仕組みが一般的で、手数料が加算されることもあります。韓国でも満タン返しが一般的ですが、会社によっては「貸出時と同じ量に戻して返却する」ルールを採用している場合があり、貸出時50%なら返却時もおおよそ50%でよいとされるケースもあります。ただし韓国国内でも満タン返却を義務付ける会社があるため、利用者には予約時の確認をうながすと安心です。
飛行機の時間が迫る、給油方法が分からないといった理由で満タン返却ができない場合に備え、ガソリン代と手数料の請求方法を事前に決めておくと、他の外国人ドライバーへの対応もスムーズになります。
日本ではクレジットカード・電子マネー・現金など多様な支払いに対応しますが、韓国ではクレジットカード決済が主流で現金払いはほとんど使われません。キャンセルポリシーも異なり、日本は前日キャンセルに一定の手数料が発生することが多い一方、韓国では出発前の一定時間まで無料でキャンセルできる事業者も見られます(例:チェジュSTARレンタカー、THE SAFE RENT A CAR)。キャンセル条件と、返却予定時刻が前後した場合の料金設定を明確に案内しておくことが、他の外国人ドライバーへの安心提供にもつながります。海外観光客全般への集客は海外観光客にアプローチするレンタカー販売術も参考になります。
日韓では運転環境そのものが左右逆です。事前に違いを案内しておくことが、事故防止と安心感の両方に効きます。注意喚起ポップや事前メールの作成にも役立つ内容を整理します。
日本は右ハンドル・左側通行、韓国は左ハンドル・右側通行が基本です。運転席の位置が逆になるため、車幅感覚や視界、交差点での右左折の動き、歩行者や自転車の動線が左右反転し、韓国人ドライバーは最初とまどいやすくなります。マナー面でも、日本は一時停止やウインカーなど細かいルールが厳格に守られる傾向があるのに対し、韓国ではスピーディーな運転やクラクション・ハザードでの意思表示が比較的多いといわれます。「日本では細かなルールを守ることが重視される」と事前にしっかり伝えることが、安全運転につながります。
韓国の都市部では駐車スペースが不足し、他の車の前に停める「二重駐車」が日常的に行われます。ダッシュボードに連絡先を置き、前の車が出る際に連絡をもらって移動するのが一般的です。日本にはこの習慣がなく、指定場所以外の駐車はトラブルの原因になります。実際に、日本の「契約駐車場」へうっかり駐車してしまうケースがあるため、画像を添えて「ここには駐車しない」とお願いする形で案内すると、誤解を防ぎやすくなります。
日本では車載カーナビの利用が一般的なのに対し、韓国ではスマートフォンの地図アプリ(Naver MapやKakao Mapなど)が主流で、Android AutoやApple CarPlayの利用も進んでいます。検索方法も、日本で使われてきた電話番号検索ではなく、住所や名称での検索が中心です。対応としては、(1)スマホのナビアプリと車載ナビを連携できるようにする、(2)車載ナビを韓国語に対応させる、(3)どちらも難しい場合はスマホホルダーを用意する、が現実的です。なお、日本では運転中のスマートフォン操作が法律で禁止されている点も忘れずに案内しましょう。
有料道路の支払いは、日本はETC、韓国はハイパスカードが主流です。日本での利用を希望する韓国人ドライバーは多いため、ETCカードを準備し、車両にETC車載器を設置しておくことが推奨されます。日本の信号ルールや駐車に関する分かりやすいガイドを事前に渡しておくと、現地での迷いを減らせます。
ここまでの対応を人手だけで回すと、受付や免許確認の負担が現場に集中します。免許証・パスポートの読み取りから本人確認、電子契約までを多言語で自動化する多言語対応の受付機を組み合わせると、韓国語をはじめとする言語の壁と受付の手間をまとめて下げられます。韓国・台湾・香港・マカオを横断して狙う場合の具体策は、韓国・台湾・香港・マカオ市場を狙う!レンタカー事業者向けOTA活用の具体策も参考になります。
日本と韓国では、予約・販売制度(クラス販売と車種販売)、保険・補償の呼び方、返却時のガソリンルール、そして左右逆の運転環境まで、レンタカーをめぐる前提が異なります。韓国人向けにサービスを展開するなら、これらの違いを理解し、韓国人ドライバーの目線に立った案内を用意することが出発点になります。
車種の選び方からナビ設定、返却ルール、保険・補償の説明、駐車マナーまで、韓国語対応とビジュアル(画像・動画)を活かしたガイドがあると、トラブル防止と満足度向上につながります。訪日韓国人の需要は2025年も過去最高を更新しており、文化差に合わせた準備を整えた店舗ほど、安全で快適なレンタカー体験を提供しやすくなります。まずは予約サイトの注意書きと店頭の案内から、自店でできる一歩を始めてみてください。
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